可愛いは正義2(喰霊小ネタ+おまけ)
こんにちは。
某アニメが放送中止と聞いてがっかりの辻斬りです。
某国の圧力でしょうか?
何とかして配信版だけでも見たい今日この頃です。
で、本日は喰霊小ネタです。
まさかのシリーズ続編扱いです。
時間軸的には過去になりますが。
きっかけは中の人のブログですまたしても。
+++++++++++++++++++++++++
可愛いは正義2
「猫耳って良いわよね」
飯綱紀之の思考回路はその一言で混乱の渦中に叩き落された。
話を約一分ほど巻き戻そう。
その日、対策室内では黄泉と神楽が雑誌を読んでいた。
二人して顔をくっつけて何をしているのかとそれを目撃した紀之が背後からこっそり覗き込んだのだが、どうやら内容は読者投稿のペット特集か何からしく、犬やら猫やら兎やらの写真が大量に掲載されている。
女の子ってそういうの好きだよなあと考えながら移動しようとした紀之の耳に、丁度黄泉の問題発言が飛び込んできたわけなのだ。
思わず足が止まる。
このお嬢様は何と仰った?
猫が良い、ではなくて、猫耳?
猫耳と言うとアレだろうか。
生き物の猫の耳を模した飾りつけで、若干マニアックな風俗店とか行くとそれを装備したお姉さんがお出迎えしてくれるとかそんなアイテムだろうか。
黄泉がつけるとさぞかし可愛らしいだろう。
なんなら隣の神楽も一緒に装着してもらっても・・・と高校生男子らしい若干不純な妄想が紀之の頭の中で膨らみ始めた頃、更に目の前の仲良し姉妹が妙なことを言い始めた。
「紀ちゃん似合いそうだよね」
「そうねぇ、何か普段から猫っぽいし」
そのやり取りを聴いた瞬間の若者の顔は正しく古墳から出土したばかりの埴輪のようだったと、目撃者は後に語ったという。
誰に猫耳が似合いそうだというのかこのお姫様達は。
「ねぇねぇ、カズちゃんは?」
「一騎は猫じゃないでしょー」
「えー、じゃあ、クマ!」
「あ、それ良いわね、リラッ○マみたいな丸い耳似合いそう!」
可愛いもの+妄想+テンションの高い少女二人=大変危険なカオス。
御利用の際は使用上の注意をよく読み用法容量をお守り頂きます様お願いいたします。
紀之の脳裏にそんな公式と注意文が過ぎった。
何をどう間違えてそういう話題に移行して行ったのだろうか。
恐らくノリ的には若い母親が乳幼児に防寒も兼ねた着ぐるみを着せるのと同じ感覚なのだろうが、乳幼児でもないましてやマスコット的な可愛さも無い高校三年生の男子二人捕まえて猫だのクマのぬいぐるみだのの耳を装備させるのは口先だけであったとしてもいかがなものだろう。
断っておくが紀之も一騎も普通に成長期に合わせて育っている身であり、不細工ではない(どちらかと言うと標準以上という自負はある)が、決してどこかの漫画に登場しそうな中性的な面影を残した小柄で細身な美少年では無い。残念な事に。
「じゃあ岩端さんはエリマキトカゲー!」
「勿論全身タイツよね、悪霊も逃げそうな!」
何だか話がどんどんおかしな方向に転がっていっている。
ここはもう、自分が首を突っ込んで止めなければと、紀之は変な使命感を抱いて口を開いた。
「マイケル師匠にでも縫ってもらうか?エリマキトカゲ」
普段はやると必ず黄泉に拳骨を喰らう行為なのだが、二人の意識をこちらへと向けるために敢えて背後から少女達の肩を抱きこむようにして覆いかぶさる。
「ちょ、紀之居たの!?」
幸い今日は拳骨を食らわずにすんだ。
そのかわり、黄泉が非常に気まずそうに振り返る。
「・・・何処から聞いてた?」
「猫耳って良いわよねってお前が行った辺りから全部」
笑顔で白状すると、目の前の許婚は実にしおらしい表情で今のは忘れてと呟く。
いつもならばここで忘れてやる代わりにと何か冗談半分で吹っかけてやるのだが、肩をすくめて目を伏せる黄泉は紀之の目から見て大変可愛らしい姿に見えたので、素直に忘れてやる事にした。
全部、猫とあの気の抜けるマスコットが可愛いのが悪いのだ。
ついでに、思わずコスプレさせたくなるほど良い男な俺たちが悪いと付け足したところ、調子に乗るなとやっぱり紀之は拳骨を喰らう羽目になった。
蛇足だが、その数分後対策室に現れた桜庭一騎が、
「このパンすっげぇ可愛くて食べるの勿体無いんだよなぁ」
と言いながらどこぞの愛と勇気だけが友達だとほざいて空を飛ぶ正義の味方を模したパンを紀之に差し出してきた。
無邪気な笑顔付きで。
「黄泉」
「何かしら?」
「今度こいつにクマ耳付けても良いぞ」
「は!?何の話だよ!?」
ある日の平和なひと時の話である。
終われ
++++++++++++++++++++++++
≪言い訳≫
蛇足部分を書きたかっただけ。
あの三十路可愛いもの好きすぎだろう。
2009年1月16日・辻斬りマリィ
あと、更におまけ。
昨日のあれが相当酷かったので谷口にリベンジ。
相変わらず似せるとかトレースするとか模写するとかいう努力が見受けられない。

中の人が確かこんな服持ってましたよね。
いつかはみのるも描いてみたい・・・。
某アニメが放送中止と聞いてがっかりの辻斬りです。
某国の圧力でしょうか?
何とかして配信版だけでも見たい今日この頃です。
で、本日は喰霊小ネタです。
まさかのシリーズ続編扱いです。
時間軸的には過去になりますが。
きっかけは中の人のブログですまたしても。
+++++++++++++++++++++++++
可愛いは正義2
「猫耳って良いわよね」
飯綱紀之の思考回路はその一言で混乱の渦中に叩き落された。
話を約一分ほど巻き戻そう。
その日、対策室内では黄泉と神楽が雑誌を読んでいた。
二人して顔をくっつけて何をしているのかとそれを目撃した紀之が背後からこっそり覗き込んだのだが、どうやら内容は読者投稿のペット特集か何からしく、犬やら猫やら兎やらの写真が大量に掲載されている。
女の子ってそういうの好きだよなあと考えながら移動しようとした紀之の耳に、丁度黄泉の問題発言が飛び込んできたわけなのだ。
思わず足が止まる。
このお嬢様は何と仰った?
猫が良い、ではなくて、猫耳?
猫耳と言うとアレだろうか。
生き物の猫の耳を模した飾りつけで、若干マニアックな風俗店とか行くとそれを装備したお姉さんがお出迎えしてくれるとかそんなアイテムだろうか。
黄泉がつけるとさぞかし可愛らしいだろう。
なんなら隣の神楽も一緒に装着してもらっても・・・と高校生男子らしい若干不純な妄想が紀之の頭の中で膨らみ始めた頃、更に目の前の仲良し姉妹が妙なことを言い始めた。
「紀ちゃん似合いそうだよね」
「そうねぇ、何か普段から猫っぽいし」
そのやり取りを聴いた瞬間の若者の顔は正しく古墳から出土したばかりの埴輪のようだったと、目撃者は後に語ったという。
誰に猫耳が似合いそうだというのかこのお姫様達は。
「ねぇねぇ、カズちゃんは?」
「一騎は猫じゃないでしょー」
「えー、じゃあ、クマ!」
「あ、それ良いわね、リラッ○マみたいな丸い耳似合いそう!」
可愛いもの+妄想+テンションの高い少女二人=大変危険なカオス。
御利用の際は使用上の注意をよく読み用法容量をお守り頂きます様お願いいたします。
紀之の脳裏にそんな公式と注意文が過ぎった。
何をどう間違えてそういう話題に移行して行ったのだろうか。
恐らくノリ的には若い母親が乳幼児に防寒も兼ねた着ぐるみを着せるのと同じ感覚なのだろうが、乳幼児でもないましてやマスコット的な可愛さも無い高校三年生の男子二人捕まえて猫だのクマのぬいぐるみだのの耳を装備させるのは口先だけであったとしてもいかがなものだろう。
断っておくが紀之も一騎も普通に成長期に合わせて育っている身であり、不細工ではない(どちらかと言うと標準以上という自負はある)が、決してどこかの漫画に登場しそうな中性的な面影を残した小柄で細身な美少年では無い。残念な事に。
「じゃあ岩端さんはエリマキトカゲー!」
「勿論全身タイツよね、悪霊も逃げそうな!」
何だか話がどんどんおかしな方向に転がっていっている。
ここはもう、自分が首を突っ込んで止めなければと、紀之は変な使命感を抱いて口を開いた。
「マイケル師匠にでも縫ってもらうか?エリマキトカゲ」
普段はやると必ず黄泉に拳骨を喰らう行為なのだが、二人の意識をこちらへと向けるために敢えて背後から少女達の肩を抱きこむようにして覆いかぶさる。
「ちょ、紀之居たの!?」
幸い今日は拳骨を食らわずにすんだ。
そのかわり、黄泉が非常に気まずそうに振り返る。
「・・・何処から聞いてた?」
「猫耳って良いわよねってお前が行った辺りから全部」
笑顔で白状すると、目の前の許婚は実にしおらしい表情で今のは忘れてと呟く。
いつもならばここで忘れてやる代わりにと何か冗談半分で吹っかけてやるのだが、肩をすくめて目を伏せる黄泉は紀之の目から見て大変可愛らしい姿に見えたので、素直に忘れてやる事にした。
全部、猫とあの気の抜けるマスコットが可愛いのが悪いのだ。
ついでに、思わずコスプレさせたくなるほど良い男な俺たちが悪いと付け足したところ、調子に乗るなとやっぱり紀之は拳骨を喰らう羽目になった。
蛇足だが、その数分後対策室に現れた桜庭一騎が、
「このパンすっげぇ可愛くて食べるの勿体無いんだよなぁ」
と言いながらどこぞの愛と勇気だけが友達だとほざいて空を飛ぶ正義の味方を模したパンを紀之に差し出してきた。
無邪気な笑顔付きで。
「黄泉」
「何かしら?」
「今度こいつにクマ耳付けても良いぞ」
「は!?何の話だよ!?」
ある日の平和なひと時の話である。
終われ
++++++++++++++++++++++++
≪言い訳≫
蛇足部分を書きたかっただけ。
あの三十路可愛いもの好きすぎだろう。
2009年1月16日・辻斬りマリィ
あと、更におまけ。
昨日のあれが相当酷かったので谷口にリベンジ。
相変わらず似せるとかトレースするとか模写するとかいう努力が見受けられない。

中の人が確かこんな服持ってましたよね。
いつかはみのるも描いてみたい・・・。
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