弱点(喰霊小ネタ)
こんにちはこんばんは。
つい昨日まで某人生リベンジゲームに白石稔が関わってる事を全く知らなかった辻斬りです。
あのラジオのノリがまんま喰霊の涅槃小ネタっぽくて笑ってしまいました。
出演者被ってるしね。
(※偶然ですよ)
本日は、神楽の中の人が一時期マイブームだったらしいあの虫ネタでお送りいたします。
もしかすると初かもしれない一騎がメインじゃないネタですね。
色々資料調べたんだけど日本語のサイトじゃ真偽の程は定かじゃなかったんだ・・・。
参考動画も載せておきますので追記開いてご覧下さい。
++++++++++++++++++++++++
弱点
いや、大概の奴は苦手だと思うよ?
とは、飯綱紀之の言葉である。
その日、超自然災害対策室にある物が持ち込まれていた。
「大叔母様がね、桜田門のお知り合いから今日だけ預かったらしいの」
という、室長の神宮寺からの解説を他所に、神楽はその物体を凝視している。
それはプラスチック製の所謂『虫籠』に入れられた、体長数cm程の生物なのだが、なんとも奇妙な姿をしていた。
毛虫か何かなのだろうが、兎に角毛足が長いのだ。
色は雉虎の猫に似ていて、胴体の横に生えた足とも突起とも思える部分が不規則に動いている。
足(のような突起)、胴体、頭部に毛の流れが分かれていて、凄く、何かを連想させる風貌の生物に、少女の視線は釘付けになっていた。
「物凄く危険な毒があるらしいから、取り扱いには気をつけてね、神楽ちゃん?」
「はーい」
夕方まで此処に置いておくだけで、すぐに使いの者が回収に来るからとだけ言い含め、神宮寺は秘書の二階堂と共に事務所から出て行き、後には神楽の他、数名のエージェントだけが残される。
少女は目の前のケースに入れられた未知の生物を目を輝かせてみているが、その背後から覗き込んだ岩端はいつも以上に険しい顔になる。
「こりゃあペルサか何かだな。何処の馬鹿が持ち込みやがったんだ?」
「ペルサって?」
「蛾の幼虫だ。日本でも毛虫に毒があるってのは知ってんな?」
「うん」
「この手の種類はその中でも特に毒が強ぇ。触ったら運が良くても三日は痛みで寝込む羽目になるから気をつけろよ」
「怖いんだね・・・こんなに可愛いのに」
「可愛・・・ってお前な」
ケースに触るのは躊躇われるのか、机の上に置かれたそれに目線を合わせた状態で神楽は残念そうに呟く。
その虫の恐ろしさが先入観としてある岩端はその感想に呆れた顔になるが、そんなことはお構い無しに少女は言葉を続けた。
「なんていうかね、フワフワしてて、うにうに動いてて、なんだか猫○スっぽいよね~」
「なんだそりゃ?」
「岩端さん猫バ○知らない?」
この国では割と有名なあの子供向けアニメに登場する架空の生物の名前が出てくると、周りも、言われてみれば似てるよなあという話になる。
アニメを見ない岩端と、アフリカ出身のナブー兄弟だけは、理由がわからず首をかしげていた。
「この子、黄泉にも見せてあげたいな~まだ来ないかな~」
物凄く楽しそうに、今日はまだ対策室に顔を出していない義姉の顔を思い浮かべ、神楽は笑う。
可愛い物も好きな彼女の事だから、きっとこの虫も気に入るに違いない。
そんな顔だった。
数分後。
神楽の予想よりも早く対策室に現れた黄泉は、珍しく一騎と二人連れでやって来た。
「失礼しまー・・・」
恐らく二人とも、失礼しますと言いたかったのだろうが、部屋に入った途端瞬時に顔が引きつって動きが止まる。
理由は、二人を待ち構えていた神楽が手に持つプラスチックケースの、中身。
「か、神楽?」
「何?」
「それ、なに?」
辛うじて黄泉は目の前の少女が目線の高さに掲げ持つそれが何であるかの指摘を口にした。
一騎の方は、部屋に入った次の瞬間からずっとドアに背中を預ける形で硬直している。
良く観察すれば、二人とも顔が青ざめて若干涙目になっているのがわかったかもしれないが、この時の神楽にはそこまで気を回す事が出来なかった。
「ペルサって言うんだって。猫バ○みたいで可愛いよね」
無邪気に言い放つ少女に、二人は頷く事も、首を横に振る事も出来ず、苦笑いをしていたという。
後日、神楽は携帯電話ので撮影したその毛虫の動画を中学校で見せて回ったがあまり同意を得られず、黄泉と一騎は幼い頃から知る少女の意外な一面に頭を抱えた、らしい。
終
+++++++++++++++++++++++++
≪言い訳っつーか解説≫
神楽の中の人、みのりんこと茅原実里も大好きなボ/リ/ビ/ア/バ/グのネタ。
ボリビア共和国に生息する『タ/パ/ラ/コ/ス』という蛾の幼虫になるそうです。
何故この通称かというと、動画タイトルが『ボ/リ/ビ/ア/バ/グ』だから。
(有名な動画なので検索避け)
そして肝心の有名な動画が↓これ
英名は、Southern Flannel Mothといいまして、直訳すると『南方猫毛虫』となります。
毒性は本当に強く、現地では毒針で刺され呼吸困難に陥り死亡する事例も有るとかなんとか。
零の時間軸は本編の二年前という設定なので、丁度この虫がネットで話題騒然だった頃です。
一説にはこの有名な動画はこの虫を基に作られた玩具では?という事で、真偽の程は謎に包まれています。
が、海外の毒虫紹介サイトの実物の写真はマジでこんな感じ。成虫どころか蛹も毛に覆われています。
かなり気色悪いので嫌いな方は要注意の生物です。
ちなみに私もこれは流石に生理的に駄目でした。
2009年1月7日・辻斬りマリィ
つい昨日まで某人生リベンジゲームに白石稔が関わってる事を全く知らなかった辻斬りです。
あのラジオのノリがまんま喰霊の涅槃小ネタっぽくて笑ってしまいました。
出演者被ってるしね。
(※偶然ですよ)
本日は、神楽の中の人が一時期マイブームだったらしいあの虫ネタでお送りいたします。
もしかすると初かもしれない一騎がメインじゃないネタですね。
色々資料調べたんだけど日本語のサイトじゃ真偽の程は定かじゃなかったんだ・・・。
参考動画も載せておきますので追記開いてご覧下さい。
++++++++++++++++++++++++
弱点
いや、大概の奴は苦手だと思うよ?
とは、飯綱紀之の言葉である。
その日、超自然災害対策室にある物が持ち込まれていた。
「大叔母様がね、桜田門のお知り合いから今日だけ預かったらしいの」
という、室長の神宮寺からの解説を他所に、神楽はその物体を凝視している。
それはプラスチック製の所謂『虫籠』に入れられた、体長数cm程の生物なのだが、なんとも奇妙な姿をしていた。
毛虫か何かなのだろうが、兎に角毛足が長いのだ。
色は雉虎の猫に似ていて、胴体の横に生えた足とも突起とも思える部分が不規則に動いている。
足(のような突起)、胴体、頭部に毛の流れが分かれていて、凄く、何かを連想させる風貌の生物に、少女の視線は釘付けになっていた。
「物凄く危険な毒があるらしいから、取り扱いには気をつけてね、神楽ちゃん?」
「はーい」
夕方まで此処に置いておくだけで、すぐに使いの者が回収に来るからとだけ言い含め、神宮寺は秘書の二階堂と共に事務所から出て行き、後には神楽の他、数名のエージェントだけが残される。
少女は目の前のケースに入れられた未知の生物を目を輝かせてみているが、その背後から覗き込んだ岩端はいつも以上に険しい顔になる。
「こりゃあペルサか何かだな。何処の馬鹿が持ち込みやがったんだ?」
「ペルサって?」
「蛾の幼虫だ。日本でも毛虫に毒があるってのは知ってんな?」
「うん」
「この手の種類はその中でも特に毒が強ぇ。触ったら運が良くても三日は痛みで寝込む羽目になるから気をつけろよ」
「怖いんだね・・・こんなに可愛いのに」
「可愛・・・ってお前な」
ケースに触るのは躊躇われるのか、机の上に置かれたそれに目線を合わせた状態で神楽は残念そうに呟く。
その虫の恐ろしさが先入観としてある岩端はその感想に呆れた顔になるが、そんなことはお構い無しに少女は言葉を続けた。
「なんていうかね、フワフワしてて、うにうに動いてて、なんだか猫○スっぽいよね~」
「なんだそりゃ?」
「岩端さん猫バ○知らない?」
この国では割と有名なあの子供向けアニメに登場する架空の生物の名前が出てくると、周りも、言われてみれば似てるよなあという話になる。
アニメを見ない岩端と、アフリカ出身のナブー兄弟だけは、理由がわからず首をかしげていた。
「この子、黄泉にも見せてあげたいな~まだ来ないかな~」
物凄く楽しそうに、今日はまだ対策室に顔を出していない義姉の顔を思い浮かべ、神楽は笑う。
可愛い物も好きな彼女の事だから、きっとこの虫も気に入るに違いない。
そんな顔だった。
数分後。
神楽の予想よりも早く対策室に現れた黄泉は、珍しく一騎と二人連れでやって来た。
「失礼しまー・・・」
恐らく二人とも、失礼しますと言いたかったのだろうが、部屋に入った途端瞬時に顔が引きつって動きが止まる。
理由は、二人を待ち構えていた神楽が手に持つプラスチックケースの、中身。
「か、神楽?」
「何?」
「それ、なに?」
辛うじて黄泉は目の前の少女が目線の高さに掲げ持つそれが何であるかの指摘を口にした。
一騎の方は、部屋に入った次の瞬間からずっとドアに背中を預ける形で硬直している。
良く観察すれば、二人とも顔が青ざめて若干涙目になっているのがわかったかもしれないが、この時の神楽にはそこまで気を回す事が出来なかった。
「ペルサって言うんだって。猫バ○みたいで可愛いよね」
無邪気に言い放つ少女に、二人は頷く事も、首を横に振る事も出来ず、苦笑いをしていたという。
後日、神楽は携帯電話ので撮影したその毛虫の動画を中学校で見せて回ったがあまり同意を得られず、黄泉と一騎は幼い頃から知る少女の意外な一面に頭を抱えた、らしい。
終
+++++++++++++++++++++++++
≪言い訳っつーか解説≫
神楽の中の人、みのりんこと茅原実里も大好きなボ/リ/ビ/ア/バ/グのネタ。
ボリビア共和国に生息する『タ/パ/ラ/コ/ス』という蛾の幼虫になるそうです。
何故この通称かというと、動画タイトルが『ボ/リ/ビ/ア/バ/グ』だから。
(有名な動画なので検索避け)
そして肝心の有名な動画が↓これ
英名は、Southern Flannel Mothといいまして、直訳すると『南方猫毛虫』となります。
毒性は本当に強く、現地では毒針で刺され呼吸困難に陥り死亡する事例も有るとかなんとか。
零の時間軸は本編の二年前という設定なので、丁度この虫がネットで話題騒然だった頃です。
一説にはこの有名な動画はこの虫を基に作られた玩具では?という事で、真偽の程は謎に包まれています。
が、海外の毒虫紹介サイトの実物の写真はマジでこんな感じ。成虫どころか蛹も毛に覆われています。
かなり気色悪いので嫌いな方は要注意の生物です。
ちなみに私もこれは流石に生理的に駄目でした。
2009年1月7日・辻斬りマリィ
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