ドレスコード(喰霊小ネタ)
こんにちはこんばんはおはようございます。
気付けば喰霊小咄10回目の投稿の辻斬りです。
このブログの前身である別ジャンルでは小咄は結局3本くらいしか書いて無い(後はAVDフローチャートシナリオ書いてた)ので、小咄だけで10回投稿というのは久しぶりのハイペースです。
うん、まるで特撮時代の私のようだ。←アホのように書いてたジャンル。
しかも全部桜庭一騎関連と来たもんだ。
どんだけ萌えるの私。
そんなわけで本日も小ネタです。
タイトルの意味を深く考えたら負けです。
ちゃんとした話を書いてなくて申し訳ない。
そして絶チルも書いてなくて申し訳ない。
マッスル大鎌のネタで良いなら・・・ネタ有るんだけど良いかなあ?
ネタ的に岩←一←紀の一方通行気味なので腐女子向け苦手な人には注意を呼びかけようと思います。
+++++++++++++++++++++++++
ドレスコード
ネクタイはもう一人で締められる
ジャケットを脱いだまま放り出したりなんかしない
一応、靴の磨き方も覚えた
最近は自分に似合う香水も探したりしてる
掃除も料理も一人で大丈夫なんだ
出来ない事はまだまだ有るけど
その内なんだって一人で出来るようになるから
だから、さあ
「納得いかねぇ」
二人で良く来るダーツバーのカウンターにて。
並ぶのはバーボンとオレンジジュース。
今日も一騎は紀之の隣で頬杖をついて不貞腐れている。
理由は至極シンプルだった。
「あのオッサンいつか絶対へこます」
「そーかそーか、骨は拾ってやるからな」
出動の最中、助けられた。
それ自体は別に怒る事ではない。
助けてくれた相手には感謝すべきであり、逆に無茶をした自分を恥じ、猛省すべき事である。
が、一騎は不貞腐れていた。
助けられた事に対してではない。
助けられたついでに、お前は下がってろと後衛に押しやられた上に、子供にするように頭を撫でられたのだ。
要するに子供扱いされたのである。
今年で18歳になる一騎にとって、子供扱いは屈辱だった。
上背が特別有る訳ではないが、それでも女子供のような細身ではない。
戦いに関しても、銃火器や霊獣を扱う同僚達と違い近接戦闘が専門だが、一人でも戦えることを自負している。
第一『浄霊』に関しては自分の得意分野だ。
それなのに、彼は未だ子供扱いだった。
「なぁ紀之」
「ん?」
「俺も、免許取ろうかな」
歳がばれて以来オレンジジュースしか出してもらえないバーのカウンターで、若者は隣に座る親友の顔を覗く。
思えばこの親友には何もかも及ばないのだ。
上背も、端正な顔立ちも、戦いも、恋も、何もかも。
嫉妬するのも馬鹿馬鹿しいほど及ばない。
せめて資格免許の類だけでも追いつきたい。
いつまでも助手席に座っているだけではなく、運転席に座れるのなら、子供扱いから遠ざかる気がした。
「それはそれで良い考えだけどな」
悩む若者に、隣の親友がグラスの氷を鳴らして口元を歪めて笑う。
「お前は一人前になりたいんじゃなくて、子供扱いされたくないんだろ?」
「・・・それって何か違うのか?」
「まず、その違いに気づくとこから、だな」
「何かむかつくなその言い方」
ますます不貞腐れる一騎の横で、紀之は愉快そうに笑っている。
簡単な言葉ですぐにむきになるこの親友をからかう事ができるのが、楽しくてたまらないという表情で。
彼が『一人前になる事』と『子供扱いされない事』の違いを受け入れて達観するのは、紀之にとってはつまらない事なのだ。
誰のために一騎が早く『子供』から脱却しようとしているのかはこの際問題では無く、重要なのは、こうして他愛ない事を肴に彼の隣で笑い合える時間が少しでも長く続いていく事で。
勿論、少しだけ、自分以外への執着で親友が悩んでいる事へのやっかみも混じってはいる。
だから精々アドバイスの振りをして邪魔をしてやろうと思う。
親友を傷つけないように。
少しでも長くこうして二人笑っていられるモラトリアムが続くように。
何でも出来るようになりたい
早く大人になりたい
一人前に見て欲しい
気持ちはわかるけど
その先にいるのは誰かって
わかっちまうから悔しいのさ
だって俺はまだ子供だから
終
+++++++++++++++++++++++++
≪言い訳タイム≫
鞄持ってくるくる回りながら攻撃。
含みの無い笑顔。
リアクションのでかさ。
いつも助手席←重要ポイント。
その辺が一騎の魅力だよねという小ネタ。
いや、全部萌え要素ですよ勿論。(4話の鼻の下を伸ばしてる顔すら愛おしい)
2009年1月5日・辻斬りマリィ
気付けば喰霊小咄10回目の投稿の辻斬りです。
このブログの前身である別ジャンルでは小咄は結局3本くらいしか書いて無い(後はAVDフローチャートシナリオ書いてた)ので、小咄だけで10回投稿というのは久しぶりのハイペースです。
うん、まるで特撮時代の私のようだ。←アホのように書いてたジャンル。
しかも全部桜庭一騎関連と来たもんだ。
どんだけ萌えるの私。
そんなわけで本日も小ネタです。
タイトルの意味を深く考えたら負けです。
ちゃんとした話を書いてなくて申し訳ない。
そして絶チルも書いてなくて申し訳ない。
マッスル大鎌のネタで良いなら・・・ネタ有るんだけど良いかなあ?
ネタ的に岩←一←紀の一方通行気味なので腐女子向け苦手な人には注意を呼びかけようと思います。
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ドレスコード
ネクタイはもう一人で締められる
ジャケットを脱いだまま放り出したりなんかしない
一応、靴の磨き方も覚えた
最近は自分に似合う香水も探したりしてる
掃除も料理も一人で大丈夫なんだ
出来ない事はまだまだ有るけど
その内なんだって一人で出来るようになるから
だから、さあ
「納得いかねぇ」
二人で良く来るダーツバーのカウンターにて。
並ぶのはバーボンとオレンジジュース。
今日も一騎は紀之の隣で頬杖をついて不貞腐れている。
理由は至極シンプルだった。
「あのオッサンいつか絶対へこます」
「そーかそーか、骨は拾ってやるからな」
出動の最中、助けられた。
それ自体は別に怒る事ではない。
助けてくれた相手には感謝すべきであり、逆に無茶をした自分を恥じ、猛省すべき事である。
が、一騎は不貞腐れていた。
助けられた事に対してではない。
助けられたついでに、お前は下がってろと後衛に押しやられた上に、子供にするように頭を撫でられたのだ。
要するに子供扱いされたのである。
今年で18歳になる一騎にとって、子供扱いは屈辱だった。
上背が特別有る訳ではないが、それでも女子供のような細身ではない。
戦いに関しても、銃火器や霊獣を扱う同僚達と違い近接戦闘が専門だが、一人でも戦えることを自負している。
第一『浄霊』に関しては自分の得意分野だ。
それなのに、彼は未だ子供扱いだった。
「なぁ紀之」
「ん?」
「俺も、免許取ろうかな」
歳がばれて以来オレンジジュースしか出してもらえないバーのカウンターで、若者は隣に座る親友の顔を覗く。
思えばこの親友には何もかも及ばないのだ。
上背も、端正な顔立ちも、戦いも、恋も、何もかも。
嫉妬するのも馬鹿馬鹿しいほど及ばない。
せめて資格免許の類だけでも追いつきたい。
いつまでも助手席に座っているだけではなく、運転席に座れるのなら、子供扱いから遠ざかる気がした。
「それはそれで良い考えだけどな」
悩む若者に、隣の親友がグラスの氷を鳴らして口元を歪めて笑う。
「お前は一人前になりたいんじゃなくて、子供扱いされたくないんだろ?」
「・・・それって何か違うのか?」
「まず、その違いに気づくとこから、だな」
「何かむかつくなその言い方」
ますます不貞腐れる一騎の横で、紀之は愉快そうに笑っている。
簡単な言葉ですぐにむきになるこの親友をからかう事ができるのが、楽しくてたまらないという表情で。
彼が『一人前になる事』と『子供扱いされない事』の違いを受け入れて達観するのは、紀之にとってはつまらない事なのだ。
誰のために一騎が早く『子供』から脱却しようとしているのかはこの際問題では無く、重要なのは、こうして他愛ない事を肴に彼の隣で笑い合える時間が少しでも長く続いていく事で。
勿論、少しだけ、自分以外への執着で親友が悩んでいる事へのやっかみも混じってはいる。
だから精々アドバイスの振りをして邪魔をしてやろうと思う。
親友を傷つけないように。
少しでも長くこうして二人笑っていられるモラトリアムが続くように。
何でも出来るようになりたい
早く大人になりたい
一人前に見て欲しい
気持ちはわかるけど
その先にいるのは誰かって
わかっちまうから悔しいのさ
だって俺はまだ子供だから
終
+++++++++++++++++++++++++
≪言い訳タイム≫
鞄持ってくるくる回りながら攻撃。
含みの無い笑顔。
リアクションのでかさ。
いつも助手席←重要ポイント。
その辺が一騎の魅力だよねという小ネタ。
いや、全部萌え要素ですよ勿論。(4話の鼻の下を伸ばしてる顔すら愛おしい)
2009年1月5日・辻斬りマリィ
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