Cordyceps

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不謹慎な妖精の呟き













或る若者達がいる
愛すべき命に溢れ
少し歪んだこの街に馴染む
私の良く知る若者達だ










①


或る若者は言葉を嫌った
想いを言葉にするのが少しばかり苦手で
容易く吐き出される言葉に傷つけられて
その度抱えた想いを言葉に出来ずに
言葉の代わりに力で返す
不器用な若者だった
けれども彼は時折言う

暴力は、嫌いだ

言葉を吐き出す代わりに
力で何もかも壊す若者は
自分の力を一番嫌っていた







或る若者は言葉で遊ぶ
人より少しばかり頭の回転が速く
彼にとって言葉は容易いものだっただろう
力よりも言葉を重んじて
言葉で動くものを重んじた
吐き出した言葉で簡単に動く世界は
彼にとっては箱庭のようで
其処で動き回る有象無象を
外側から見て笑おうとする
不器用な若者だった
彼は口癖のように嘯く

俺は人を愛しているよ

彼は知っているだろうか
愛しいと
厭わしいは
裏表の言葉なのだと言う事を






言葉を嫌う若者と
言葉で遊ぶ若者は
お互いが世界で唯一つ
互いを厭わしいと憎んで
いつも争っている
もしもこの世界に言葉が無かったら
二人はどうなっていただろう



それでも、と私は思うのだ
言葉が無くても
力の存在しない世界でも
彼らは
きっと彼らのまま
互いを世界で一番
厭わしいと想い合うに違いない















※※！注意！※※

此処までの雰囲気を楽しみたい方は、此処から先読まない事をオススメします。
ギャグでもＯＫな方は先へ進むといいと思います。（作文！？）














②


セ『なあ新羅』
新「何だいセルティ」
セ『お前達４人を見てふと思ったんだけれど』
新「僕達４人？あ、もしかして静雄と臨也と門田君？」
セ『そうだ』
新「どうかしたのかい？」
セ『これなんだが↓

　　・甘い物好き
　　・お喋り好き
　　・読書が趣味
　　・恋愛に夢中
　　
　　お前達４人の或る一面を抜き出してみた』
新「うん」
セ『まるで女子ｋ』
新「セルティ、ストップ。やめて。例え君でもその発言には首肯出来ないからやめて」
セ『門田のところの狩沢は喜んでくれたんだが』
新「彼女にネタ振りしないでえええええええええええ」







狩「ねえ遊馬っち」
遊「何すか狩沢さん」
狩「最近、セルっちに勝てる気がしないんだけどどうすればいいと思う？」
遊「それはちょっと無理ゲーじゃないっすか？」
狩「ドタチンと静ちゃんとイザイザと新羅さんをどう４姉妹に例えるかが勝負の鍵なんだけどなー」
遊「何それ怖い」
門「…お前この間うちから若草物語借りて行ったのはその所為か」
狩「あれ、ドタチン聞いてた？」
門「嫌でも聞こえんだよ車内だから」





※後日、門田からセルティに直接クレームがいったそうです。







終われ



注釈：若草物語＝４姉妹の青春や愛や人生を描く世界名作劇場な物語。
　　　詳細はｗｅｂでググればいいと思う。



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≪言い訳≫

同じタイトルで全く違うノリの小ネタを二つ思いついたので詰め込んでみた。
前半のシリアスを力の限りぶち壊す後半。
キング小説パロといい今回のネタといい、デュラの対象年齢層からズレまくった意見で申し訳ない。


２０１０年６月１４日・辻斬りマリィ