Cordyceps

皆本はんは強い。

見た目はそんなに強いとは思われへんけど、すごく強いんや。

レベル７の本気を見ても驚くだけで、無茶をしたら本気で怒られた。

「女の子が怪我したらどうするんだ！」
とか
「子どもにこんなことさせられるか！」
とか。

それで自分が怪我したり、無茶したりで言ってることとやってることが違うんやけどね。
でも、ビルをめちゃめちゃに破壊したり、人間を壁の中に埋め込んだり、拾った武器をプロのごとく扱ったりするのを目の当たりにしても、普通の小学生の女の子として扱ってくれる。


それがとってもむずがゆくて……嬉しかった。


だから、この人だけは失いたくないって初めておもたんや。
えーと、なんて言うんかなこういうの。母性本能がくすぐられるタイプ？っていうんか、守ってあげなあかんという気になるんや。
まあ、まだ守られるのはウチらの方やけど。



だから早く大人になって、皆本はんを傷つける総てのものから守ってあげたいんや。



やから目を覚ましてもいいねんで。



この世界は眠ってる間に変化してるんやから。




ＥＮＤ

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三話目です。葵ちゃんです。本当は「早くおきんと額に肉って書くで」でしたが、ギャグにするのもどうだろうといことで、シリアス風に………冗談です。葵→皆でございます。カプというより、生徒が先生に抱く感情に近いです。
連続三話ＵＰです。ありがとうございました。
２００８年１２月３１日
氷雨カムロ拝